会社が解雇できないのは本当にいいことなのか?
日本の企業は世界の企業に比べて弱くなりましたね。2017年4月ではトヨタもフォルクスワーゲンに抜かれ、GMにも抜かれて3位に転落しました。
パナソニックもソニーもAppleやGoogleに音楽や携帯市場を抜かれ、PC市場でも何一つ秀でたところはありません。
なぜこんなに、弱くなってしまったんでしょうか?
私は一つに日本の労働基準法があるからだと思っています。
欧米諸国は使えない人はすぐに解雇できます。オーストラリアは当日解雇も。
日本の労基は誰のためにあるのでしょうか?
雇用される側だけ守ればいいと思っているのでしたらあまりにも不公平です。会社側も従業員をも守らなければならないんですけど・・・。
最低賃金を国で決めています。例えば東京都であれば、現時点での最低賃金は958円(2017年10月1日~)
私は勝手に政府がそんなところまで介入してくることには反対です。自然的なバランスに任せるべきだと思う。
時給958円以下の能力だったらその人のことを会社は使えないわけで、結局その人に働きたい意思があっても働くことができないことになります。
能力をみて、その人が清掃だけなら何とか使うことができると思えば700円でも会社は雇用するでしょう。
仕事をしているうちに徐々に能力が上がってくれば、本人が会社に交渉をすればいいことです。しかし最初からこの人の給与は958円!と決めてしまっていて設定をしていることに問題があります。
世の中には700円ぐらいの能力の人だってたくさんいて、少しでも働きたいと思う人はいるはずです。逆に1200円ぐらいの能力の人だってたくさんいる。
仮に、700円の時給の人の能力から余った金額を能力のある人に回すことができれば能力のある人がなぜあの人より仕事をしているのに同じような時給で働かなければならないのか?と思うこともなくなります。
会社の利益を分配する際に能力のない人の分まで賃金を払わなければならないので能力のある人が我慢しなければならない、いわゆるみんなで痛みを分かち合いましょう!。と言っていることになります。
パートの時給はほぼ同じ時給で支給されており、現在政府が時給で支払わず能力で支払うべきとの調整に入っていると先日新聞にも書いてありましたが、能力のある人から見れば、たいして違わない給与であれば、なぜ自分の方がこんなに仕事をしてるれば、能力のある人から退職をしてしまうのは自然なのではないでしょうか?
能力のない人はここに残っていた方が自分にとっては利益になる(人がやってくれると)思うわけですから。
その結果、会社の効率は悪くなります。
「効率の悪い会社はいらない」とネットに書き込みがありますが、会社のせいだけではないはずです。最低賃金を決めるということは、政府が一部だけに介入して全体的な調整は勝手に会社だけにやらせるという無責任な考え方で、”会社にできない人の事を面倒見ろ”と押しつけているに等しいと思います。
本音はどんな小さな企業でも大きな企業でも効率よく作業をできる人を雇用したいわけです。その方が必然的に儲けがでるからです。しかし、現場の仕事内容には能力の高い人の仕事だけではないのが仕事の実情です。
700円の仕事も存在します。
政府よ。一部だけに関与するのはやめろ。自然の摂理に任せるのがバランスが勝手に取れてくる。
もし、中小零細企業がなくなれば世の中はどうなるでしょうか?
1970年代のころは、家の近くに魚屋・肉屋・八百屋があり個人商店で頑張っている人がたくさんいました。多くの人が少しづつでも税金を払っていたわけです。
いまは大手スーパーなどばかりが存在し、個人の零細企業が無くなりました。
なぜでしょうね?
ブラックだったからではないことは確かですよ。なんでもブラックで片づけるのは良くない考え方です。
良い企業もあったはずです。
中小零細企業が無くなれったら、そもそも、能力がない人はどこで働くのですか?みんなそんなに能力高いんでしょうか?
ベーシックインカム!とか言いそうな人いますが現実的に考えていない人がいうのであって今すぐにはできないのが現状です。
現代では大学進学率が70%を超えてきて、能力のない人でも大学に行くことができる時代です。70%の人が大学に行って専門的な勉強をしているにもかかわらず世界的ランクは低いのもげんじょうです。
Fランク大学入試試験が小学生レベルの問題が出ている事もネットで話題になっており、専門性を勉強する大学とは程遠い学校も現に存在ます。大学も経営ですからお金が集らなければ倒産します。
そんなFランク大学レベルの人が、大手のところに就職できるわけがありません。身の程ほど知らずってやつです。
Fランク大学レベルは偏差値50の高校生にも達してないのになんの役に立つのでしょうか?
「私は大卒ですから!」それが言いたいのでしょうか?
心の中ではだって、バカボンのパパと同じで馬鹿だ大学でしょ?普通の高校生よりレベル低いでしょ。って言われるのが落ちなのに。
高校を卒業したら働いてほしいものです。専門性の高い先生をFランク大学の講師で使うのはもったいないです。人的リソースは他の可能性のある人に使うべきだと思います。
また、中小零細企業が無くなったら生活保護者が増えて、大企業からのみの税収で働き場所のなくなった人たちの面倒をすべてカバーできるとは到底思えません。
年々、生活保護受給額は減額されていくでしょう。
さらに、外国人が生活保護を受けている事も問題になっています。日本人のためにあるものなのじゃないのでしょうか?
これからどんどん労働人口が減り、外国人労働者が増えてきて、日本人とのハイブリッドの混血も多くなるでしょう。そして最終的には純日本人は絶滅危惧種になるのではないでしょうか。
本来の出発点は雇用さていた人たちは能力がない自分たちのことを守るために、法を変えたのかもしれませんが、それは逆効果だったかもしれません。中小零細企業に目を向けず、資本がある大企業だけに目を向けてきた事は、少子高齢化の問題によく似ています。
種をまき、水をやり、肥料を与えなければ実はなりません。
実がなければ種はできません。
種がなければ荒れ果てた荒野になる
そのことを考えない人が多すぎる。
団塊の世代の多数派だけの言っていることで政治を行った結果がこれですから、多数決がいつも正しいとは限らない。
それはよく哲学でも議題になります。
ローマ時代、人を戦わせて見ている観客が興奮している状態と同じです。人と人とが殺し合うことを見て、多くの人が快楽と興奮を得られることは最大幸福であり皆が快楽を得られれば正しいことだ!と当時は考えられており、コロシアムを作りみんなが見て楽しんでいた時代がありました。
それは現在では正しいとは言えないと判断されています。
それ事に気が付かない日本人はサルということです。
少数派であっても将来のために考える人いない日本国民は数十年後には先進国最階位となり、インドや中国などに抜かれ発展途上国になり滅びる運命の人種なのだと感じます。